昨年2024年にミセスグリーンアップルは、著作権・肖像権などに関して独自のルールを公表しました。
私は法律専門家でもなんでもない、ただのミセス大好きブロガーですが、
そんな私の元にもこれに関するお問い合わせがちょいちょい届きます。
最近JAM’Sになったご新規さんも知らないと戸惑いますよね。
【日本の法律】と【Mrs.GREEN APPLE独自のルール】。
それぞれについて、今一度確認する記事が必要かなと思い、書くことにしました。
先述したように私は法律に詳しいわけでは決してないですし、
Mrs.GREENAPPLEがはっきり言えないグレーな部分は私からもはっきり言うことはできません。
私が出来ることは、「こういうルールがありますよ」とお知らせすることだけです。
この情報を知った上でご自身がどうするのかまでは干渉いたしません。
その点はご了承いただければと思います。
なるべくわかりやすく書いたつもりなので、SNSを利用するJAM’S全員が自らを振り返るきっかけにしていただけたらと思います。
そして、この記事が誰かを糾弾するような使い方がなされませんように。
推し活で気を付けるべき法律:著作権と肖像権
推し活アカウントをSNSで利用する際に気をつけなければならない日本の法律は、大きく2つあります。
それは著作権と肖像権です。
“推し活”という言葉を使用するのは賛否あると思いますが、今回は分かりやすく使用しているだけです。
「自分は”推し活”ではないから当てはまらない」なんて思わないでくださいね。
ミセス独自のルールは別にありますが、日本の法律もしっかりと確認してください。
うっかり違反すると、懲役刑や罰金刑などが科される場合があります。
著作権(ちょさくけん)とは
著作権は、自分が作ったものを守るためのルールです。
たとえば、自分で描いた絵や書いた文章、作った音楽などが著作物(ちょさくぶつ)と呼ばれます。
これらを他の人が勝手に使ったり、コピーしたりするのを防ぐために著作権があります。
つまり、自分の作品を他の人が無断で使わないようにするためのものです。
【著作権】推し活アカウントでの注意点
楽曲の無断アップロード
好きなアーティストの音楽やミュージックビデオをそのままアップロードすることは著作権侵害です。
コンサート映像のシェア
コンサートやライブの映像を撮影してSNSにアップロードすることも著作権違反になります。
歌詞の全文掲載
楽曲の歌詞を全文掲載することは著作権侵害となる場合があります。
二次創作の不適切な使用
他人が作成したファンアートや二次創作を許可なくシェアすることも、著作権違反となる場合があります。
最近目につくのが、他人のファンアートをあたかも自分が創作したかのように再配布する行為。
これも著作権違反となります。
知らず知らずにやってしまいがちなのが、テレビ番組の転載。
テレビで放送された音楽番組、トーク番組等も著作権はテレビ局側にあります。
無断転載は著作権違反です。
【追記】
こちらの記事を上げたところ、「是非この話を広めたい」とお声掛けいただいたのですが、
実際は、この記事の著作権所有者である私の権利を侵害するような言動をされてしまいました。
他者の権利を守ることと、自分の承認欲求を満たすこと。
現実ではなかなか難しいのですね。
この記事の内容が全く理解されていないことにも酷くショックを受けました。
言うまでもないと存じますが、この記事の著作権は私が保有しております。(当ブログの他の記事も同様です。)
引用する分には構いません。知らない方に是非教えてあげてください。
SNS等でシェアする場合は、記事上部または下部の各SNSシェアボタン、もしくは、投稿時に引用元であるこの記事のリンクをご記載いただきますようお願い申し上げます。
肖像権(しょうぞうけん)とは
肖像権は、自分の顔や姿(肖像)を守るためのルールです。
たとえば、誰かが勝手にあなたの写真を撮ったり、その写真をインターネットに公開したりするのを防ぐために肖像権があります。
つまり、自分の顔や姿が他の人に無断で使われないようにするためのものです。
【肖像権】推し活アカウントでの注意点
無断での写真掲載
ファンがアーティストや有名人の写真を撮影し、許可なくSNSにアップロードすること。
特にプライベートな場面やコンサート後の写真は、肖像権を侵害する可能性があります。
集合写真の無断共有
イベントやコンサートで撮影した集合写真を、他の参加者の許可なくSNSに投稿すること。
写っている全員の同意が必要です。
どうしても載せたい場合は、顔にスタンプなどの加工をして、個人を特定できないようにする配慮を。
ありがちなのが、自分の仲良しさんは顔をしっかり隠しているのに、通行人は無加工で顔がはっきり映っているなど。
ストーリーやライブ配信での無断撮影
SNSのストーリーやライブ配信で、他の人が知らないうちに映り込んでしまうこと。
特に顔がはっきりわかる場合は肖像権の侵害になります。
他人の動画の無断アップロード
他のファンが撮影した動画を、自分のSNSアカウントに無断でアップロードすることも肖像権違反となります。
SNSに関わるその他の法律
プライバシー保護法
みんなの個人情報を守るための法律。
例えば、名前や住所、電話番号などの情報を大切に扱い、他の人に勝手に見せたりしないようにするためのルールです。
SNS上での「チケット譲ります」「グッズ譲ります」は、トラブルに巻き込まれる可能性もあります。
簡単に信用しないように。
名誉毀損罪(めいよきそんざい)
他の人の名誉(名声や信用)を守るための法律。
例えば、誰かにウソを言って悪く言ったり、いじめたりしてその人を傷つけることはダメだよ、というルールです。
児童ポルノ禁止法
子どもを守るための法律です。
子どもの写真や動画を悪いことに使ったり、見せたりするのを防ぐためのルールです。
顔を隠していないご自身ご友人の写真、そんなつもりはなくても悪い人が勝手に加工して悪用されるケースもあります。
ネットに一度広まった写真を全て消すことは不可能だと思った方が良いです。
不正競争防止法
不正競争防止法は、お店やブランドを守るための法律です。
例えば、有名なアーティストのロゴを無断で使用して自分の商品やサービスを宣伝することは、不正競争防止法に違反する可能性があります。
これにより、消費者が混同してしまうことで、他人の営業上の利益を侵害することになります。
こちらについては、以下でもう少し言及しています。
ロゴや写真を使用した非公式グッズについて
大手ネットショップに潜在する違法グッズに注意
Amazonなどで売られているアーティスト写真やジャケット写真、ロゴを勝手に使用して作られた商品は、完全に違法です。
購入したとて、ミセスには一銭も入りません。
過去の公式グッズは、こちらの記事に一覧にしてあります。
宜しければご活用ください。
【グッズ好き必見!】Mrs.GREEN APPLE オフィシャルグッズ一覧
ちなみに、Amazonを利用する際は、下の画像のようにAmazon発送であれば大丈夫かと思いますが、違う業者の場合は口コミなどしっかりご確認を。

また、口コミも実際には利用していないのに良い評価や高評価のレビューを投稿するサクラが横行しています。
Amazonご利用の際には、サクラチェッカーで本当の口コミかどうか確認するといいそうです。(FFさんに教えてもらいました。掲載許可済み)
ハンドメイドの非公式グッズ作成時の注意
また、昨今SNSで散見されるハンドメイドのオリジナルグッズについて。
アーティストの写真やロゴを使って、自分だけのオリジナル商品を作ること自体は違法ではありません。
自分や家族、親しい友人の間で使用する分には問題がないようですが、それを販売して利益を得たり、無料でも多くの人に配ったりすることはいけません。
また、著作権や肖像権に問題のあるそのようなオリジナルグッズをSNSなどを使って、不特定多数の人に公開してしまうと、その行為が利益につながらなくても法律に抵触してしまうようです。
「知らずにやってしまっていたけど、今後やらない」
「知った上で今後もやる」
それはご自身の判断です。
法的なリスクがあるということはお伝えします。
あくまで日本には、アーティストの権利を守るこんな法律がありますよ。というお知らせでした。
個人で使用する分には、好きな写真を使ってオーダーメイドしてみてはいかがでしょうか?
楽天でちょっと検索するだけでもたくさん出てくるので、日用品として自分だけのグッズを作るのも楽しそうですね。
Mrs.GREENAPPLE独自ルール
ミセスは、昨今のSNS事情を鑑み、2024年5月に独自ルールを公表しました。
先述した日本の法律も念頭に置きつつ、ミセス独自のルールも確認していきましょう。
【Mrs. GREEN APPLEの写真・映像等の使用可能な範囲】
アーティスト公式サイト、ユニバーサルミュージック公式サイト内のアーティストページおよびオフィシャルYouTubeチャンネルにて公開・配信している映像、ジャケット写真、アーティスト写真、ライブ写真をファンの皆様が作成する動画内で表示すること。
<対象サイトURL>
Mrs. GREEN APPLE OFFICIAL SITE (mrsgreenapple.com)
Mrs. GREEN APPLE – UNIVERSAL MUSIC JAPAN (universal-music.co.jp)
Mrs. GREEN APPLE – YouTube※ライブ映像や写真においてはアーティスト部分に限り、アーティスト以外の出演者や来場のお客様など、アーティスト以外の人物が入らないようにご注意ください。
ユニバーサルミュージック「大切なお知らせ」
※第三者の雑誌、書籍、広告、映画等の写真や映像は対象外といたします。
※アーティスト公式サイト内オフィシャルファンクラブの「MEMBER’S ONLY」のコンテンツについては、対象外といたします。
その他、詳細は公式ページでご確認ください。
『Mrs. GREEN APPLEオリジナル音源』動画利用、及び写真・映像等の使用に関する注意事項
以下では、SNSを利用する上で特に気を付けたいOK・NGのボーダーラインをご紹介しておきます。
【ミセスグリーンアップル】SNS転載OKの例
基本的に、
・Mrs.GREEN APPLE公式サイト(すべての人が閲覧可能な部分のみ)
・Mrs.GREEN APPLE公式X
・Mrs.GREEN APPLE公式Instagram
・大森元貴ご本人X
・大森元貴ご本人Instagram
・若井滉斗ご本人Instagram
・藤澤涼架ご本人Instagram
に掲載されているものは転載許可がされているようです。
インスタストーリーやインスタライブも良識の範囲内であれば、使用OK。(ご本人談)
ミセス公式がSNSへの転載OKと言っていれば、その楽曲や公演の範囲のみライブ映像も転載可となります。
SNSのアイコンについても、これらのメンバーの写真を使用することはOKです。
ただし、公式やご本人のアカウントと類似させたアイコンは、悪質なスパムだと思った方が良いかと思われます。
また、これらの写真や動画を使って、彼らの尊厳を傷つけたり、彼らに不利益をもたらすような加工をすることはお控え下さい。
【ミセスグリーンアップル】SNS転載NGの例
基本的に有料のコンテンツ、他の権利者が関係するコンテンツについてはNG。
【転載NG「Ringo Jam」有料コンテンツ】
・Mrs.MOMENT
・Mrs.REPORT
・Mrs.MOVIE
・GACHA
・WALLPAPER
・GALLERY
・LIVE STREAMING
・REQUEST
・ARCHIVE
【転載NG「bubble JAPAN」有料コンテンツ】
・bubbleチャット内スクリーンショットや画像
・bubbleライブの録画録音など
bubbleコンテンツは全面的に転載不可。
詳しくは、「bubble」ヘルプ・よくある質問をご確認ください。
ルールを知った上で、個々人の良識の範囲内で
以上、日本の法律およびbubbleJAPANの規定、そしてミセス公式が公表しているガイドラインでした。
正直グレーなものはたくさんある。
ミセスが良しとしていて、法律でNGとしているものもある。
またミセスがOKとしていても、YoutubeやXなどが禁止していることもある。
だから、どこまでがOKでどこまでがNGなのかという境界線を引くのはとても難しいです。
誰かの間違いを指摘したいわけでもなく、誰かを糾弾するつもりはありません。
ただ、知らず知らずのうちに法律やルールに違反してしまうJAM’Sが少しでも減ればと思い、こちらの記事を書きました。
個々人の良識の範囲、責任が取れる範囲でご判断ください。
これ以外のものに関して、個別でお問い合わせいただいてもお答えできかねますので、各媒体の窓口にご相談ください。
誰を守るために?
誰の利益に繋がる?
本当に大切なことは何かな。
「大好きな彼らを守ること」と「自分たちが楽しいこと」は必ずしも一致しないかもしれない。
自分ならどうするか。
そんなことをひとつひとつ各々が考えながらSNSを楽しんでいけたらいいですね。
繋がりのある人が気づかずにルールに反していたら優しく教えてあげるのもいいでしょう。
この記事をご紹介いただいても構いません。
全JAM’Sが基本的ルールの知識を得た上で、銘々が考え、判断していくべきだと思います。
この界隈だけでなく、この世界を生きていくことはそういうことだと思います。
時にモヤモヤすることもあるかもしれません。
でも、大事なのはあなた自身が自分の基準を持つこと。
SNSには通報、ブロック、ミュートなどの機能があります。
目に余るものを見てしまった場合は、自分を守るためにそれらをどんどん活用していきましょう。
外に見える形で特定の誰かを批判する行為は、第三者を不快にさせます。
他人は変えられない。
自分をコントロールして、自分と自分の大切な人を守っていきたいですね。
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