Mrs.GREEN APPLEボーカル&ギターであり、作詞作曲編曲、さらにトータルプロデュースまでこなしている大森元貴。
満ち溢れた魅力と才能は、これからもまだまだ発揮されることでしょう。
今回は、ミセスグリーンアップルが活動休止していた間の大森元貴としてのソロ楽曲や、その他個人での活動についてまとめていきます。
大森元貴が書き下ろしたミセス以外の楽曲についてはこちらの記事を参考にしてください。
大森元貴がソロ活動を始めるに至った経緯
2020年7月8日。Mrs.GREEN APPLEは、デビュー5周年という節目で“フェーズ1完結”を宣言し、活動休止を発表しました。
活動休止中は、【異次元の“フェーズ2”までの充電期間】としてメンバーそれぞれ鍛錬の時間に充てられ、
メンバーによっては海外へ行って音楽について学ぶ予定もあったものの、新型コロナウイルス感染症の流行により予定がすべて白紙に。。。
若井滉斗と藤澤涼架は共同生活を始め、プロのダンサーさんからダンスを一から学ぶ日々を過ごしました。
この日々の結果、フェーズ2で多くの人々を魅了した『ダンスホール』のMVダンスにも繋がるのです。
一方、大森元貴ソロデビューの話は、実はかなり前からあったようです。
彼自身が幼少期からから1人で何かを表現することに憧れていたこともあり、自然な流れでソロ活動へと繋がりました。
そもそもミセスを活動休止したのも、ワクワクをチャージするため。さらに面白いことを仕掛けたいという想いから。
大森元貴の原動力は、常にワクワクする気持ちなのです。
ミセスの活動では、若いリスナーが多いこともあり、“こういうことは言えないな” “ミセスでこういうことを歌っちゃダメだな” と意識し始めていたタイミングでもあったそう。
ミセスが不自由だったということではないけれど、ソロであれば、個人名で作品を出せる。
その分、責任は大きくなるけれど、自分の創作意欲を一度フラットにするために、もう少し自由にやれたらいいなとソロ活動を開始したのです。
いつまでの活動休止なのか、さらにコロナ禍で多くのJAM’Sも不安だらけだったところに、
大森元貴のソロ活動がはじまったことで多くのJAM’Sの心は安堵と歓喜に満ちましたよね。
大森元貴ソロ楽曲一覧
ミセスが活動休止中に大森元貴としてソロでリリースした楽曲は、全6曲。
配信日 | タイトル | 収録曲 |
---|---|---|
2021/2/24 | French | 1. French |
2. メメント・モリ | ||
3. わたしの音(ね) | ||
2021/8/6 | Midnight | 1. Midnight |
2. メイプル | ||
3. ヒカルモノクラクナル |
大森元貴 1st Digital EP『French』
大森元貴 1st Digital EP『French』。
アルバムジャケットは、潤いと渇きがテーマとなっています。
ドライフラワーと熱帯魚がモチーフになっていて、3色はそれぞれの楽曲のイメージカラー。
French
2020年冬頃に制作した楽曲。
「French」には、僕も本当にビックリしていて。
BARKSより
制作をしていく中で、“こんな曲も作れるんだ”っていう発見がありました。
曲を作る時っていつも、客観的に、常に俯瞰で作品を見渡せる自分がいたりするんですけど、ソロとバンドでは、まず使う楽器がそもそも違ってきますよね。
必ずしもギターがいるとは限らないし、ドラムとベースが絶対にいなきゃいけないということではなくて。
ですからサウンド面では、かなり感覚的に作っていきました。
思い付いたものをワーッと入れていって、それだけでも成立するのがソロの作品なんだって、それはすごく感じました。
そういったサウンドの柔軟さをすごく感じたと同時に、逆説的に、ミセスが持つ音楽性もまた見つめ返すことも出来たんです。
だからソロで「French」を作れたことは、僕の中で本当に大きなことでした。
僕自身、この曲を聴き返して、いまだに何でこういう曲が作れたのかが不思議なんです(笑)。
「潤って、渇いて、潤って、」の繰り返しの中で見つかった音のような、
2021年4月号『Rockin’on JAPAN』大森元貴インタビュー
ふかふかなベッドに沈んでいくような、とても安らかなイメージの中で作ることができました。
メメント・モリ
2018年の夏頃に制作した楽曲。
もっくん自身も好きな楽曲だったものの、、歌詞が悪い意味でもいろんな受け取り方をされてしまうと思って温めていたそう。
2020年末、新型コロナウィルスや緊急事態宣言などに直面して、命や生活について向き合うことが必要な時期でもあったため、ミセスLOCKS!の弾き語りで初披露することになりました。
自分の最後「なんてことないのです」ってやっぱり聞こえ方によってはちょっと寂しい気もするし、
ミセスLOCKS!放送後記より
僕としてはすごくあったかい気持ちで書いたんだけど、なんかいつかちゃんと正しい伝わり方がするタイミングがあるのかなとか思ってたら、
うーんまあなんていうのかな、世の中がこういう状況になっちゃって、人が死に対してだったり自分の命に対して恐怖というか、なんかそういうものはみんなどうしても向き合わざるを得ないような状況になっちゃった時に、
この曲を改めて僕が聴いた時に、自分が作った楽曲だけどなんかいろんな伝わり方しちゃうからなーとか考えていたのがちょっとバカバカしいぐらい、すごい救われたんですよね、僕自身も
『メメント・モリ』は絵本として書籍化しました。
詳細は後述する絵本「メメント・モリ」をご覧ください。
わたしの音
当時14~15歳の時に制作した楽曲。
テンション感とか曲の構成とか、曲すごい短いし、なんかやっぱ10年前の自分にしか書けなかった感じが面白くて、
ミセスLOCKS!放送後記より
この曲は入れようってなった時に当時のデモとかを聴き直すわけだけど、もう解読ができないわけですよ、難しすぎて(笑)
当時は頭が宇宙すぎちゃって。
だからまずそこ解読するところから始まり・・
そう、で、すごい楽しかったです、
ギタリストの黒田さんって方と一緒に同じスタジオブースに入ってせーので録ったんですけど、すごい楽しかったですし僕も大好きな曲です
大森元貴 2st Digital EP『Midnight』
2st Digital EP『Midnight』。
Midnight=真夜中。
収録されている3曲は、すべて“夜”の印象が強く、自分と向き合うという共通したテーマになっています。
狙ったわけではなく、自然と「この曲を入れたい」と選曲していったらすべての楽曲に“夜”という共通項が偶然にあったそう。
Midnight
英語が8割、日本語が2割くらい。
さらに、日本語に聞かせないようには意識して歌うようにしたそう。
ノリの良いサウンドなので、歌詞は内省的な部分や影の部分を意識しています。
modelpressより
真夜中は色んなことを想像できるし、自分の中でも最高の遊び場だと感じています。
その反面、自分と向き合うから孤独をすごく感じるし、どうしようもないやるせない気持ちも同時にある。
そんな真夜中が面白いと感じたところから歌詞が広がっていきました。
歌詞としては内省的だけど、だからこそサウンドはわかりやすいヒップホップがいいんじゃないかなって。
歌詞とサウンドのアンバランスさはすごく意識しました。
このタイミングで「Midnight」が書けたこと、そしてリリースが出来たということが、長い目で見ても、すごく大事なターニングポイントだと感じていて。
BARKSより
それはミセスの“フェーズ2”にもつながっていくと思うし。
そもそも、サビでずっと曲タイトルを繰り返し歌うって、今まであまりなかったことなので。
だから、すごく解りやすい曲ではあるんですけど、それは簡単ということではなくて、曲のディテールまでちゃんと凝って作り上げられたし、いい意味で、意図的ではなく、自然な流れでそこに至ることが出来たことが、すごく嬉しいことだと思っています。
メイプル
もっくんが当時高2くらいの時にワンコーラスだけ制作していました。
歌詞がとてもストレートで、今ではもうなかなか書ける曲じゃないからこそ、それが逆に面白いなと思って、今回フルコーラスを新たに書き下ろしたそうです。
一人で表現することも出来る曲だけれど、デュエット出来たらいいなと思って、ぷらそにか元松美紅さんにダメもとでオファーし、快諾いただけました。
『メイプル』は女性の声が非常に大切だと思っていて、だからこそ僕は男らしすぎず、女々しすぎないフラットな男性像を思い浮かべながら歌うようにしました。
modelpressより
「どれぐらい優しく語りかけてるべきだろうか」と声質も意識しました。カップルのリアル感を大切にしたかったし、この曲が持つ微笑ましさを最大限引き出せるように意識しましたね。
modelpressより
なお、この『メイプル』は、ABEMA『明日も好きでいて、いいですか? by 今日、好きになりました。SEASON1, 2』主題歌となりました。
ヒカルモノクラクナル
こちらも高1~2くらいにワンコーラスだけ制作してあったものを今回フルコーラスに生まれ変わらせたそうです。
当時は、一日に何曲も書くような時期だったため、その時にわーっと書いてできた曲の一つ。
特に「ヒカルモノクラクナル」は、本当に曲を量産していた中の楽曲なので、1曲1曲に対する重みが、ぶっちゃけ、今よりも全然軽かったと思うんですよ。
BARKSより
ただ、それってクリエイターの勝手な価値判断なだけであって、楽曲そのものを見つめ直すと、その時期に大事な曲を作れていたんだなって、本当に思えたんです。
それはすごく自信にもなりましたし、過去曲に対して、そういう風に思えること自体が、当時の自分とは、この曲が持つ意味合いが変わったんだなって感じます。
これはすごく面白い発見でしたね。
深く沈んでいきそうな繊細で脆い部分を歌うことが、僕のコアな部分だと思っています。
modelpressより
『Midnight』と『メイプル』の2曲だとその想いが正しく伝わらないこともあるだろうと思い収録しました。
僕が大切にしたい「憂い」「寂しさ」「人を思う気持ち」というような想いを自分自身が肯定してあげないと辛くなってしまうこともあって。
『ヒカルモノクラクナル』が『Midnight』『メイプル』と並んで収録されていることが、僕にとってはすごく大事なことなんです。
7~8年くらい前に作った曲なのに、聴いているといまだ胸がギュッとなるのは、同時に僕が大切にしてきたものが壊れずに活動できていることの証明でもあるのかなと。
大森元貴:参加楽曲
STAY TUNE
2017年4月2日に公開された、FM802 春のキャンペーン「FM802 X TSUTAYA ACCESS !」のオリジナルキャンペーンソング「STAY TUNE」に我らが大森元貴が参加しています。
この企画は、毎年さまざまなアーティストが書き下ろした楽曲を特別ユニットで歌唱するというもの。
2017年は、大森元貴(Mrs. GREEN APPLE)、清水翔太、大橋トリオ、、SKY-HI、Chara、Dream Ami、HIROKI(ORANGE RANGE)、槇原敬之、Little Glee Monsterらで結成されたユニット「Buzz Connections」が「STAY TUNE(作詞作曲:清水翔太)」を歌い上げました。
103 feat. motoki ohmori
蔦谷好位置プロジェクトKERENMIが2020年3月4日にリリースした1stアルバム『1』の収録曲「103 feat. motoki ohmori」。
この楽曲は、ヴォーカルに大森元貴を迎え、作詞・作曲を蔦谷好位置と大森元貴の両者が共作で仕上げています。
僕たちにはいつでも何かと、誰かとの距離があって、ほんの少しのきっかけで自らの臆病や固着を乗り越えることができる気がします。
KERENMI/蔦谷好位置
103でのMOTOKI OHMORIとの共作によって僕はまた新しい景色見ることができました。
このMVを見て、何度でも日常を打破してくれたら嬉しいです。
蔦谷さんの新プロジェクトということで、かなり前にお声がけ頂き、ボーカルレコーディングも2年程前だったと思います。
Mrs.GREENAPPLE 大森元貴
なのでやっとこの曲が世に届くのか!と思うとワクワクが止まりません。
共作で作ると普段自分でも気づかない自分らしさと 真新しい化学反応を体感できてとても有意義な体験でした。
多くの方に愛される楽曲になればと思います。
大森元貴著:書籍
絵本「メメント・モリ」
2021年9月15日、大森元貴初の著書となる絵本「メメント・モリ」が発売されました。
これは先述した1st Digital EP『French』の2曲目に収録されている楽曲“メメント・モリ”のリリック・ビデオの世界観がそのまま絵本になったものです。
このリリック・ビデオもイラストレーターの大谷たらふ氏とのコラボレーションにより制作されたものですが、絵本も同氏がイラストを担当されています。
大切な人を失くした少年が「死」というものについて考え、向き合っていく。
そして、その先には優しく温かい世界が広がっているという物語。
大森元貴の死生観が映し出された楽曲の世界観が、大谷のアニメーションによりとても温かなタッチで描かれています。
子供にも大人にも、優しく温かく死生観を前向きに読み解かせてくれる作品です。
絵本の活動は、元々日常の中の一つになりたいっていう願望があって、自分も小さいころ絵本を見て育ったし、何か特別な理由があってというよりは、これ絵本にしたら絶対面白いじゃんっていう思いつきから始まっていますが、でもやっぱりその”ワクワク”が自分にとっての大きな原動力なんです。
朗読劇「メメント・モリ」
2021年に出版された大森元貴著「メメント・モリ」は、何度も何度も重版されていて、2024年末時点でなんと約6万部も読まれています!
そんな絵本「メメント・モリ」が、2024年12月14~15日の2日間限定で、上白石萌音さんによる朗読劇が行われました。
多忙の中、原作者の大森元貴はじめ、ミセスのメンバー若井滉斗及び藤澤涼架も最終日に観劇に行ったみたいですね。
先日のミセスパーソナリティのラジオ「ミセスLOCKS!」では、萌音さんに本件を依頼した時のプチ情報も話してくれましたよ。
死生観を歌ってる曲なので、それを後ろ向きとか寂しい気持ちじゃなくて、子どもとかにもわかるような感じでポップに描けるといいんだろうな、と思って。そういうとこから子どもも読めるし大人も読める絵本みたいなものを書いたら面白いんじゃないか、っていうことで、当時話が進んでいきまして。
で、その絵本を発売するときに「大森さん、朗読とかされないですか?」っていう話があったんだけど、なんか俺は違う気がして、断ってて。でも、また朗読のお話をいただいた時に、僕はあくまでも原作者という立ち位置で開催だったらどうですか?っていうお話で。
去年『音楽の日』で上白石萌音ちゃんと『ホール・ニュー・ワールド』でコラボレーションしてる時に、本当に言葉をすごく大事に扱う方だ、っていう印象があったので、ダメ元で「萌音ちゃんだったらいい感じになるのかもしれない」って言って。
「ミセスLOCKS!」放送後記より
大森元貴出演:映像作品
忍者戦隊カクレンジャー第三部・中年奮闘編
2024年8月4日、『忍者戦隊カクレンジャー』30年ぶりの新作「第三部・中年奮闘編」が東映特撮ファンクラブにて配信されました。
実はこの作品に我らが大森元貴がゲスト出演しているのです!!
彼は幼い頃からカクレンジャーの大ファン。
当時、この作品のオファーを受けたエピソードを「ミセスLOCKS!」で語っています。
大森:30周年で、もちろん当時の役者の方々が30年越しにカクレンジャーをもう1回やられています。僕が「カクレンジャーが好きだ!」と言っていたら、キャストの方々からご飯に誘われたんです!
藤澤:直々(笑)。
大森:去年の春頃ですね。(ご飯に)行ったら「出ませんか?」と直談判がありました!
若井:え~!
藤澤:ご本人たちに囲まれて?
大森:(オファーを受けた理由は)“断れないから”とかじゃないけど(笑)。本当に光栄だけど、「そんなお声がけの仕方ある?」って思いました(笑)。撮影が去年の夏で、(ドームライブの)「Atlantis」をやって、「ナハトムジーク」を作る間の期間で撮っているので、すごく大変だったけど、いい経験です。初々しい大森が観られると思います!
「ミセスLOCKS!」放送後記より
2023年の夏の忙しい期間に、慣れない演技と初めてのアクションとダンスまで・・・。本当すごい。。
「忍者戦隊カクレンジャー第三部・中年奮闘編」 Blu-ray発売
さて、そんな大森元貴が<吾郎役>としてゲスト出演した『忍者戦隊カクレンジャー』30年ぶりの新作「第三部・中年奮闘編」のBlu-ray&DVD化が発表されました!
発売日は、2025年3月12日(水)。
お見逃しなく!
映画「#真相をお話しします」
先日、ミステリー小説家人気小説を映画化する「#真相をお話しします」に、Mrs. GREEN APPLEのフロントマン大森元貴とtimeleszの菊池風磨がW主演を務めることが公表されました。
大森元貴に至っては、映画初出演にも拘らず初主演と大抜擢となっています!
とっても楽しみですね♪
詳しい真相はこちらの記事を参考にしてください。
大森元貴初主演映画「#真相をお話しします」情報解禁!主題歌は?あらすじと公開日の真相
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