愛してやまない!Mrs.GREENAPPLE『PARTY』~楽曲の素晴らしさと個人的解釈~

楽曲解釈
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2018年4月18日にリリースされたMrs.GREENAPPLEの3rdアルバム『ENSEMBLE』に収録されている「PARTY」。

私はこれまで、ミセスの中で一番好きな楽曲というものを決められなかった。
本当に決められない。
全部が良すぎるし、一つになんて絞れない。
でも、もしかしたら私の中では「PARTY」かもしれない。

ミセスと出逢って、ミセスの楽曲を聴き漁っている時に、どの曲もびっくりするくらいの衝撃だったけれども、この「PARTY」は別格だった。

「PARTY」に出逢った瞬間、閉ざされていた扉がバッと開いて、世界が広がる光景が見えた。
こんなことがあるのか・・・と自分でも驚いた。
こんな感覚になった楽曲は他にはない。

この感覚を、この感動を言葉にすることがとても難しくて、でも、やっぱりもう一度しっかり向き合いたい。
この想いを自分の言葉で記しておきたい。

今回は「PARTY」について深堀りしたいと思う。

「PARTY」に出逢ったときの衝撃は一生忘れない。

あれはミセスに出逢って、数日経ったか経ってないかくらい。
たぶんYoutubeにおススメされるがままにミセスの楽曲を次々と聴いていた。

ちなみに、ミセスの楽曲はじっくり落とし込みながら聴くのがおすすめ。
初めて聴いたときの感覚はその時にしか味わえないものだから、一曲一曲を自分に落とし込みながら大事に聴けばよかったな、と私は後悔している。

話を戻す。

驚いた。
どの楽曲からも、今まで私が聴いてきた他の音楽と比べ物にならないくらい、深い部分を感じて、私がこれまで独りで抱えてきたものを言語化してくれていることに物凄い興奮を覚えた。

そんな中出逢った「PARTY」。

あまりにも衝撃的で言葉を失った。
いきなり顔面パンチ食らったような衝撃。

ただ、ただ、とんでもなく凄い!!!!!
この世の中に、この時代に、こんな楽曲を作れる人が居るのか!!!!!!!と。

しばらく呆然としてしまった。

メロディー展開がコロコロ変わって、どのセクションも物凄く丁寧で美しい。
ひとつの楽曲のはずなのに、それさえも疑わしくなるほどの充実感。
なんなんだ。。。

ここまでの満足感、満腹感を得られる楽曲は、今までの私の人生で一度も出逢ったことなんてなかった。
しかも、歌っていることがとんでもない。

「あぁ素晴らしい 賑わしい 僕が死ぬまでのパーティだ!」
「あぁ穢らわしい 汚らしい 誰か死ぬまでのダンスフロアは!」

すご・・・すっご!!!!!

鳥肌が立つ。
凄いものを聴いた。

秀逸すぎる。
いや、もう、ほんとに、ここまで明確に歌詞にしてしまえる覚悟というか強さというか。。。
はっきりズバッと言えちゃう人いるんか!!

本当にぶっ飛んだ。

いやいやいやいや、まじか。
はぁーーーーーーーーー・・・・・

本当に尊敬しかない。
この楽曲作れる大森元貴って人間は一体何者なの!?

とんでもない、とんでもない、とんでもない人に出逢った。
とんでもない楽曲に出逢った。

私、もう、この人のこともっともっともっともっともっと知りたい!!!
グワァァァァァァァァーーーーーと身体中の血液が騒ぐ。

未だに信じられないくらいの衝撃。
何もかもがいい。

はぁぁぁぁぁぁぁ、こんな時代にこんなことを唄える人間が存在するなんて。。。

大森元貴氏、生きていてくれてありがとう。
PARTYを産み落としてくれてありがとう。

こんな素敵な楽曲に出逢えた奇跡。
私の世界が変わった。
人生をそんなふうに捉えていいんだって。
酸いも甘いもパーティだと思える。
私の人生も謳歌していいんだって。
パァァァァァァァァァァって世界が広がった。

だめだ。やっぱり泣けてくる。
未だに泣けてくる。
この時感じた衝撃と感動と、今でも心掴んで離さない言葉たちと全てを肯定してくれるようなメロディ。

好きだ。
好きだ。
PARTYが大好きだ。

インタビューから知る「PARTY」

私の人生が変わるほどの衝撃を与えた「PARTY」。
大事にしまった宝箱から取り出して、聴いて、心満たして、愛でて、また宝箱にそっとしまうように。
ずっとこの自分の今の感覚を大事にしたくて、他の情報を何も入れないようにしていた。

作者の話すら今は欲しくない。と無意識に避けてた節があったのだと思う。

これまでいくつかミセスの楽曲解釈記事を書く度に、本当は「PARTY」について書きたいんだって気持ちが大きくて。
でも、それを書くにはやっぱり作者の意図、想い、演奏者のこだわりを知ることが必要だと思って。

だから、この度ついに向き合うことにした。

当時のインタビュー記事を読んで、「PARTY」が制作された当時の作者の想いを知ることにした。

たった30分で出来た楽曲!?

実はこの「PARTY」、勢いで作って30分で出来た楽曲だそうだ。
は!?
何を言ってるんだこの人は・・・

こんなに複雑な構成なのに、たった30分!?(白目)

神がかってる。
信じられないよ、本当に。

しかも、題材があって書いた曲ではない。とのこと。
あれ、、、でも、たしか「SCHOOL OF LOCK!」AQUARIUS presents Dream Passport テーマソングとして使われてたよね?

きっと題材なしの環境で自由に制作した楽曲で、後にタイアップがついたということなんだね。

だからか。
だからこんなにも自由に何にも縛られずに、大森元貴の感性100%が出てるんだ。
うはーーーーーありがたい。
より一層愛しちゃう。

これはめちゃくちゃ自由に作った。それこそディズニーランドとかってテーマパークとして一つの大きな世界観があるんだけど、アトラクションによっても世界が変わるじゃないですか。
マーメイドラグーンがあったり、ウエスタンランドがあったりもするし。
そこに小さい頃からすごく魅力を感じていて(略)それを1曲で表現したかったんです。
曲を聴きながら『あ、あっちに行っちゃった!』『今度はこっちに来ちゃった!』みたいな。
そういう曲を作ることで、曲の概念と可能性を広げたくて。

Rockin’on JAPAN 2018年5月号

同じこと思ってた。
”Mrs.GREEN APPLE自体がテーマパークだって。
いろんなコンセプトのエリアがあって。
癒しのエリアに弾けるエリア。ちょっとゴーストチックなエリアもあったり。
楽しいアトラクションに乗った後に、ちょっとドキドキハラハラするアトラクションにも乗れる。
ずっと居ても全く飽きることのないテーマパーク。”
って以前書いた記事⇓
ミセスデビュー前の貴重なインタビュー『ROCKIN’ON JAPAN(2015年3月号)』を今読んで思う

もっくんのこの構想は、PARTYだけじゃなくミセスを通して表現してくれてるから、ちゃんと聴き手にも伝わっているんだね。
ちゃんと伝わっているよ。
テーマパーク確立してるよ。
ミセスならリアルにテーマパーク創っちゃえるって思っちゃうよ。

ロックなミセスが好き、EDMが好き、バラードが好き、ポップが好きって言ってくれる人たちみんなが好きな曲を作ろうと思って、だったら全部入れちゃえ!って作った曲なんですよね。
あと、それぞれがひとりの演奏家として音を楽しんで作るっていうのをコンセプトにしたかったところもあって。だからレコーディングもAメロとBメロでは全然違うドラムセットで録ってたり、若井がバンジョー弾いてたり、ストリングスも入ってたり、サビではコンガやパーカッション叩いたり、1曲でアルバム1枚レコーディングするくらいの楽器や機材を使ってるし。なんか勢いで作ったからこそ、遊び心を持って柔軟な発想で書き上げられたところもあるんだけど……でも、これは自分の中でも割と奇跡が起きてる曲だなと思う。

MUSICA 2018年5月号

そっか。
ミセスはいろんなジャンルの楽曲があって、ファンもそれぞれの好みがあるから、全部乗っけしちゃえ!!!ってことだったんだね(笑)
その発想おもろいね。

しかもメンバーが自分の楽器に拘らず、いろんな楽器に挑戦しているのも胸熱だよね。
絶対大変だったでしょう。
でも、元貴から生み出されたこの楽曲を最大限表現しようと、楽しみながら大事に大事に仕上げていったんだろうな。
メンバーやスタッフの想いが伝わってくるようで本当あたたかい。

奇跡だよね。
やっぱり奇跡だったんだ。
奇跡の「PARTY」本当にありがたい!!!

キヨサクさんにも『すごくいい曲だね』って言ってもらえたそう。
財産みたいな「音楽をやってて良かった」って心の底から思うような出来事だったって。
憧れのキヨサクさんからそんなこと言われたら嬉しいよねぇ。

大森元貴の死生観

”PARTY”は人生観を歌ってるというか、人間のひとつの人生っていうものを歌ってる曲なんだけど、1番では『人生はパーティだ』って割と正面から肯定の意味で言ってるんだけど、2番はとても皮肉じみていて。
人生っていいことばかりじゃないし、その時々に抱えてる気持ちにも波があるじゃないですか。
そういう波みたいなものをちゃんと表現できたらいいなと思ったし。
つまり曲調が変わるのも、そういう意味を込めてるんですけど。
人生ってきっとそういうものだよなって思うんですよね。

MUSICA 2018年5月号

答え合わせ出来た。
全部楽曲から伝わってたよ。
あぁ、この大森元貴から生まれた「PARTY」を、私はちゃんと感じ取れていたんだなぁ。
嬉しい。

『死』が本質ってわけじゃなくて、『終わりがある』ということで。
ファンタジーでもありながら、一つの終わりがある。
それゆえにいろんな感情を尊く思う、ということを美しいとする。
それは結成当時から、もっと言えば、僕が音楽を始めた時から根底に流れているもので。
それをあらためて今一度ポップスとして昇華することにすごく意味があると思うんですよね。

「Rockin’on JAPAN 2018年5月号」

生きていく上で抱えるどんな感情も尊く、それを美しいとする。
もっくんだなぁ。
本当に大森元貴だ。
その考え方も、そんな想いを抱いている大森元貴も尊い。
ありがたいなぁ。
この時代に、この国に、存在してくれてありがとう。

そんなふうに思ってくれている人間がこの世にひとりでも居るということの証明。
その人間が大衆に向かってそれを唄っている。
それを聴いた人間もその想いを抱く。
その思想を持った人間が増える。
とても素敵なこと。
本当にありがたい。
感謝しかない。

本当はリリースしたくないくらい大事な曲

今までの僕はずっとひとりで音楽を作ってるような感覚がどこかにあったから。
でも〈PARTY〉はまったくそういう感じがしなくて。
これ、絶対僕ひとりじゃできない曲なんです。
だからこれ、すごく大事な曲なんです。
リリースしたくないぐらい好き(笑)

音楽と人 2018年5月

わぁぁぁそうなんだぁぁぁ(号泣)
もっくん自身にとっても特別な楽曲なんだね。
リリースしたくないのにリリースしてくれてありがとう!!!!!!!(大声)

多くの人の手で創られた「PARTY」。
ひとりじゃないね。
多くの人の愛が詰まってるね。

より一層愛おしくなった。
知れば知るほどね。
愛されてるね「PARTY」。

以上のインタビューは、
Rockin’on JAPAN 2018年5月号
MUSICA 2018年5月号
音楽と人 2018年5月
に掲載されています。『ENSEMBLE』について詳しく語ってくれているので、良かったら読んでみてね。

「PARTY」が聴けるCD/DVD/Blu-ray

「PARTY」が耳で楽しめるのはアルバム2枚。
目と耳で楽しめるのは全5枚(初回限定盤特典DVD3枚、DVD/Blu-ray2枚)。

3rd アルバム『ENSEMBLE』

ひとつめは、冒頭にも記載した『ENSEMBLE』。

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この初回限定盤には、特典映像が収録されたDVDも同梱されていて、
特典映像の一つとして「PARTY」MVのメイキング映像も収録されている。

MVの登場人物は、「メイ、ダイ、サン、アイ、クマじい」という名前で、「生、死、太陽、愛、動物」のメタファーとなっている。
ダイがメイを背負って走るシーンは、死の象徴が、人を”生かしたい”と願い、走っているそう。
最後に泣きながら笑うシーンは、MV撮影2日間で楽曲と物語に入り込んだ演者さんたちの本当の涙なんだって。
演者さんの表情に惹き込まれちゃうもんなぁ。
この”PARTY”の楽曲、MVをもっと広げたら一本の映画になりそうなくらい、本当に素晴らしい作品だと思う。

配信アルバム『The White Lounge in CINEMA-Original Soundtrack-』

2023-2024年にかけて行われたFCツアー”The White Lounge”の映画版のオリジナルサウンドトラックにも「PARTY」は収録されています。
”The White Lounge”アレンジなので原曲とはまた違った味わいがあります。

7th シングル 『青と夏』初回限定盤

『青と夏』初回限定盤の特典映像「MGA 野外フリーライブ on 17th April, 2018」4曲目に「PARTY」のライブ映像が収録されています。

1st ベストアルバム 『5』初回限定盤

『5』の初回限定盤の特典映像「Mrs. GREEN APPLE 2014~2019 LIVE映像」にも『ENSEMBLE TOUR ~ソワレ・ドゥ・ラ・ブリュ~』の「PARTY」が収録されています。

『ENSEMBLE TOUR 〜ソワレ・ドゥ・ラ・ブリュ〜』DVD/Blu-ray

2018年に幕張メッセで行われたENSEMBLE TOURのファイナルが収録された『ENSEMBLE TOUR 〜ソワレ・ドゥ・ラ・ブリュ〜』のセットリストに「PARTY」が含まれています。

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『The White Lounge in CINEMA』DVD/Blu-ray

先ほどのサウンドトラックの大元『The White Lounge in CINEMA』。

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「PARTY」楽曲解釈と「PARTY」愛

ここからは、「PARTY」という楽曲を個人的な歌詞考察、楽曲解釈でさらに深堀しようと思う。
楽曲解釈は千差万別。
正解は作者にしか知り得ないので、私は私の思うPARTYをこう愛してるよ、というだけ。
興味がある人のみ読み進めてもらえたら嬉しいな。

もう一度しがみついて
しがみついて
食らいついて
泣きじゃくって
汗を知る人になれ

「PARTY」Mrs.GREENAPPLE

”もう一度”なんだよね。
もう頑張ってるの。
もう十分頑張ってるんだけど、それでも”もう一度”しがみついて、食らいついて、泣きじゃくってもいいからって。
なんかそれだけで情景が泣きそうなんだけど、”汗を知る人になれ”。

”汗を知る人になれ”。
努力しよう、と。

ここまで頑張ってきてるのわかってるけど、もっとやれる。
そしてその過程の苦しみ、悲しさ、悔しさを心に刻め、と。
その汗を知ることは、自分自身の血肉になるから。

この部分、「In the Morning」と共通する部分があるなって感じてる。
私はインザモも大好き。

頑張って頑張って
創りあげたモノが
簡単に簡単に
壊れても
笑える朝でいたいな
笑える人でありたいな

「In the Morning」Mrs.GREENAPPLE

頑張ること、努力することは簡単なことではないってことを含んでくれてる歌詞が好き。
ただ無責任に言ってるんじゃないってことが伝わる表現がいつも素晴らしい。

いつか生まれる”僕”が
呆れ果てないように
馬鹿げてないバカになれ!

「PARTY」Mrs.GREENAPPLE

すごいよね。この歌詞。

いつか生まれる”僕”。
来世の僕。
未来の僕。
夢を叶えた僕。
音楽で成功した僕。

馬鹿げてないバカになれ!

すごい。
ネガティブな馬鹿と、ポジティブなバカを使い分けてる。
いつかの僕が飽きれ果てないように、がむしゃらにやれ!ってことでしょ。
いつか僕が今の僕を振り返った時に、しょーもな…って思わないように、バカ本気で生きろ!ってことでしょ。

うわぁ。
だってもう既に、視点が今と未来両方にあるんだもん。
未来の僕に恥じないように生きろってめちゃくちゃかっこいいよなぁ。
しかもその想いをこういう歌詞で表現しちゃうところが天才がすぎる。

言葉じゃないと
伝わらない愛も
言葉にすると
ちょっとパッとしないよ
外に出ると
人は案外 人だよ
好きになり嫌いになったりするの

「PARTY」Mrs.GREENAPPLE

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