Mrs.GREEN APPLE『ライラック』について思い巡らす

楽曲解釈

2024年4月12日に新曲 『ライラック』がリリースされた。
2019年8月1日にリリースされた『青と夏』のアンサーソングと言われている。
この『ライラック』、毎週火曜24時テレ東系列アニメ「忘却バッテリー」のオープニング曲に書き下ろされた曲。

リリース前にちょっとずつちょっとずつ公開されたけど、
本当に『青と夏』とか『Doodle』を彷彿とさせる爽やか疾走青春ソングというイメージ。だった。

でも、フルで公開されると、もうこれはただの青春ソングではない。。。
一回聴いただけで、大人にも刺さる刺さる歌詞でたまらず号泣。
それにギター良すぎる!メロディ展開えぐい!とにかくたまらなく良い良い良い良い良い良い良い良い良い(以下略)!!!!!
アニメの内容にも添いつつ、ミセス史にも添いつつ、聴き手それぞれの今だったり過去に寄り添ってくれるすんばらしい楽曲だ。

個人的な解釈なので正解とかではありません。
一意見として気になる方のみどうぞ。

この記事は一部有料となっております。

ライラックの意味するもの

ライラックは、お花の名前。
4~5月頃に咲き、香りがよく、香水の原料ともされる。
耐寒性が強く花期が長いため、冷涼な地域の代表的な庭園木。
ということは、寒い環境でもじっと耐えて花を咲かせる、冷え切った状況下でも必死に頑張ってる私たちに向けての曲と捉えることも出来そう。

ライラックの花言葉

ライラックの花の意味は「友情」「思い出」「謙虚」「純潔」という、人間関係の深い絆や心の純粋さを象徴するもの。
たしかに「青春」にぴったりのお花だ。
「『ライラック』という楽曲をいつか書きたいって思っていた」とご本人も言っていた。
花言葉、彼はいつどうやって知ったのか気になるところではある。

ちょっとだけ豆知識。
ライラックの花の色によっても花言葉が違うらしい。

紫のライラック・・・「恋のめばえ」「初恋」
白のライラック・・・「若さ」「無邪気」「青春の喜び」
ピンクのライラック・・・「思い出」

ティザーやMVでは主に紫と白のライラックが使われていそう。

限りある数字と美しい数字

人はいつか死ぬ。
その時へ向かって一日一日進んでいく。
死ぬことは悲しい。こわい。
でも死へ向かう過程は自分次第で捉え方次第でいくらでも輝く。
美しい思い出を増やしていくことで人生が彩られていく。

年齢が増えるという解釈が多いが、私は思い出の数が増えると解釈した。

これまでもずっと大森元貴(以下、もっくん)は死生観についてたくさん歌ってきている。
『ナニヲナニヲ』『ヒカルモノクラクナル』『スターダム』『パブリック』
『PARTY』『メメント・モリ』『Soranji』挙げ始めたらキリがない。

そして、死までの道のりをどう色付けていくのかいつも気づかせてくれる。
命尽きるまでのカウントを思い出のカウントで埋めていく。

思い出は心の宝庫にしまっておこう。
古いものは埃を被ってしまっているけれど、誇りはずっと胸の内で光ってる。
時々自分の心の宝庫を訪れて、その古い宝物を取り出し眺めることで
また過ぎゆく毎日のエネルギーになったりするんだよね。

濁ったりの安全地帯

不安 喝采 連帯

『ライラック』大森元貴

アニメの野球部を意識して選ばれたワードな気がする。
自分に自信が無くなったり、チームの足を引っ張ってしまうんじゃないかと不安になったり、
喝采を浴びることもあれば、誰かが喝采を浴びているのを悔しく見ていることもあるかもしれない。
それに、作詞の大森元貴氏(以下もっくん)としてはバンド活動においても同じような気持ちを抱くこともあって、このワードなのかなとも思う。

濁ったりの安全地帯

『ライラック』大森元貴

このワードセンス、共感すぎる。
一緒に讃え合って心許した仲間たちとの居心地の良いはずの場所(安全地帯)が濁る。
ちょっとしたすれ違いが不穏な空気感になって、そこに向かう足が重くなることあるなぁ。

グワングワンになる朝方の倦怠感。
そういうときって、朝ごはんが胸につっかえて食べられなかったり、食べてないのに胃もたれしているような。
頭がぼーっと重いような。
そんな中、電車に乗って通学しなきゃいけない。
ホームで待つ間の倦怠感。
あるよね。しんどいよね。あれ。心が重たいんだ。
逃げ出したい逃げ出せない。
どこかに行ってしまいたい。どこにも行く宛てがない
だから準急電車。
早く着きたくもないし、遅れることにも抵抗がある心の表現も含んでいるのかな。

痛みだす人生単位の傷

まだ暖かくなる前のひんやり冷たい春の朝。
春の香り。土の香り。緑の香り。花の香り。
空気は冷えていて、でも朝陽はキラキラ眩しく、照らされる背中がほんのり暖かい。
その感覚と、これから向かう先への緊張感も相まって胸がキュッとするような。

君を待つよ ここでね。
安全地帯だと思っていた場所が濁ったように感じたすれ違い相手の友達と待ち合わせをしているのだろうか。
きっといつも駅で待ち合わせをして、一緒に学校に向かう相手なのだろう。
そのいつもの待ち時間がなんだかとってもソワソワして、逃げ出したいよな、でもちゃんと向き合いたいからここで待つ。
「大丈夫だよ。きっと会ったらいつもどおり笑い合えるよ」と言ってあげたくなる。

もう一つ解釈として思ったのは、

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