Mrs.GREEN APPLE『umbrella』楽曲解釈~僕が傘になる。音になって会いに行くから。

楽曲解釈
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Mrs.GREEN APPLE『umbrella』は、2ndシングル『サママ・フェスティバル!』の2曲目に収録されている。
『サママ・フェスティバル!』がミセスにしてはもうハッピーハッピーな楽曲なだけに、『umbrella』がより一層痛む。
まるで心臓を雑巾みたいにギューッと絞られているような、、、ってそれは私だけかもしれないが。

『umbrella』制作秘話&ライブ初披露

作詞作曲を手掛けている大森元貴、高2の頃には『umbrella』の原型は制作してあった。
結成前から親しくしていた事務所の方が、サママをリリースする1年前くらいに亡くなられた。
その方が大好きだったのが『umbrella』。
音源をお葬式で流してくれて、これは円盤化しようと決めたらしい。

『umbrella』はライブでなかなか披露されることがなかったけれども、ついに2023年Atlantisで初披露となった。
Atlantisは、Mrs.GREEN APLLE結成10周年記念ライブであり、きっとその方への想いもあっての披露だったのだと思う。
きっとその方にも聞こえる音になって、ドームを抜け出して会いに行けたんだと思う。

Atlantisのステージセットの宮殿と噴水、そして『umbrella』があまりにも美しすぎて、この世のものとは思えないほど夢みたいな光景だった。
あの光景は今でもすぐに思い出せる。
そのくらいきっとミセスも演出にこだわってくれたんじゃないかと思う。

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『umbrella』楽曲解釈

これはあくまで私しっぽの個人的な楽曲解釈である。

当時の大森元貴の気持ちを想うと心抉られてどうにかなりそうだ。
しかし、こういった報われない恋を彼はいつまで何年も続けていたのだろうか。
それとも楽曲毎にお相手は違うのだろうか・・・なんて
いや、彼の場合、きっとずっと同じ人を想い続けていたのだろうな。
どうか報われていて欲しい。
報われるべきだ。
その恋が実らなかったとしても、貴方は幸せになるべきだよ。


不幸の雨が降り続き
傘もない僕は 佇む毎日
伝えられるのに僕らは
壁を作って逃げた
でも なんでなの

傘がない僕はただ悲しみの雨に打たれている。
この雨を降らせているのは、僕なのか、君なのか、神様なのか。
何も為せぬまま雨に打たれながら佇む僕。
伝えたいことはあるのに、伝えられなかった。
生きているし、声が出せるし、言葉を使えるのに。
伝える手段はいくらでもあるのに、そうしなかったのはどうしてだろう。

人が連なって
生まれる意味も
人が散らばって
消えゆく星が泣いているよ

生と死。
出会いと別れ。
結局人間というのは、生まれてから死ぬまでの短い命。
生まれて人と出会い、愛を知り、でもいつかは独りで命が尽きる。
出逢えた喜び。
失う哀しみ。

ミセスの楽曲が、ただの恋歌にならないのは、こういった死生観が含まれているから。
今私たちは生きていて、喜びも哀しみも感じている。
感情の起伏が生きている証。

色が付いたら 僕に名前をと
空が茜色に染まるあの様に
君が笑えるならば側にいよう
僕が傘になる 音になって 会いに行くから
lala…umbrella

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