必聴!!『Progressive』ミセスグリーンアップル初の全国流通盤アルバム

ミセスを知る
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Mrs.GREEN APPLEのことをもっともーっと知りたい!

この曲はどういう心境で作ったの?

このアルバムはどこにこだわったの??

そんなJAM’S(ミセスファン)のために、円盤化した全楽曲について当時のインタビューを元にまとめてみました!

今回は『Progressive』編。
メジャーデビュー前のアルバムだから、今の声と比べるととても初々しくて若さ溢れる歌声になっています。
その辺もチェックしてみてください!
是非是非もっともーっとミセスのこと知って、もっともーっと大好きになりましょう♡

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『Progressive』どんなアルバム?

2015年2月18日にリリースされた初の全国流通盤アルバム『Progressive』。
Mrs.GREEN APPLE結成から約2年でインディーズデビュー!(あっという間!!!)
ライブ会場限定&数量限定で販売した『Introduction』に次ぐ、2枚目のアルバムとなっています。

このアルバムはこれまでのライヴで披露していた曲を詰め込んでいて、
3曲目の「CONFLICT」と最後の「WaLL FloWeR」がアルバムのために書き下ろした曲となっています。

はじめの「我逢人」から最後の「WaLL FloWeR」まで、1つの映画を観ているような感覚になるように曲順にはこだわりがあるみたい。
是非、1番から順番に聴いてくださいね。

『Progressive』収録曲

1. 我逢人
2. ナニヲナニヲ
3. CONFLICT
4. アンゼンパイ
5. 日々と君
6. WaLL FloWeR
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『Progressive』というタイトルに込められた想い

『Progressive』というタイトルの由来は、さらなる進化を求めて”進歩的な、革新的な”という意味を持つ単語を選んだとのこと。
初めての全国流通版なので、思い入れは強かった様子。

当時のインタビューでは、

このタイトルでいこうと最初に決めたときからこのタイトルに相応しい作品にしようと頑張ってきて、もしそれにそぐわない内容だったらリリースしていません!

なので自信を持って発信できます!

2015.2月号 Skream!インタビュー記事

と自信たっぷりの作詞作曲ボーカル大森元貴くん(以下、もっくん)

このアルバムを世に出すことによって、一回りも二回りもMrs. GREEN APPLEとして進化できるようにと付けたそうです。
本当にその通りで、当時のミセスがギュッと詰まっていて、これからのミセスの活躍ぶりが楽しみになる1枚になっています。

前作の『Introduction』では無常観について歌っているけれど、
今作では更にその先の部分を表現していて、
無常観がある中での人との出会いややさしさ、温かさについて表現した曲が多くなっています。

『progressive』制作過程で見えたミセスの方向性

『Progressive』のアルバム制作にあたって、前作『Introduction』を超えるというところでは妥協をしたくなかったというもっくん。
ひとつひとつの作品とより深く向き合ったので精神的には大変だったようす。
書き下ろしの「CONFLICT」「WaLL FloWeR」の2曲を作る際に、メンバーと腹を割って深いところまで話をしたという。
深く深く潜っていくのは辛いことだけど、最終的には “僕らはこうやっていきたい!” と歌っているし、そこまでいけたことが自信になったと語っています。

前作は会場限定販売なので、1枚1枚、目に見える人に届けてきた。
今作はまだ会った事がなかったり、顔の見えない遠く離れた人にもCDが届くから、
“宛の無い手紙” を書く様な感覚で、”あなた” や “君” などの対称のある二人称の言葉を使っていたりと、ちゃんと1対1になれるように意識して作曲したそうです。

サウンド面でこだわったところについては、こう語っています。

音を全体で”バツっと切る”とか、「CONFLICT」の耳元で囁くようなコーラスとか、すごく厚いコーラス・ワークとか、普通のロック・バンドではあまりやらないであろうエフェクト、効果、キメを多用しているところですね。

2015.2月号 Skream!インタビュー記事

『Progressive』の各楽曲の歌詞&込めた想い

いよいよ、『Progressive』各楽曲について解説していきます!

我逢人

“我逢人”は人と人との出会いの尊さを表した中国の言葉。

“人と逢うことから全てが始まる”という禅語が由来になっている。

“出会い”から喜びも悲しみもすべてが生まれますよね。僕は”別れ”というものに滅法弱いんですが、悲しみに目を向けるのではなく喜びに目を向けたいと、そうであるべきだと思うので、出会い、人との繋がりを大切にしたいと思っています。

2015.2月号 Skream!インタビュー記事

「我逢人」は今でもライブで欠かせない曲。
ミセスの代表曲の一つ。

10代のもっくんが人との出逢いに対してどう考えていたかよくわかる曲になっています。

にしても「我逢人」なんて言葉、高校生で知ってるとは!!

もっくんは、どこで知ったのかな。
もっくんの歌詞は仏教やキリスト教などの世界観のあるものが表現されることがよくあるのです。

ナニヲナニヲ

哲学で”問答法”という言葉があります。
対話を重ね、相手の答えに含まれる矛盾を指摘して、相手に無知を自覚させる。
それにより真理の認識に導く方法です。

この「ナニヲナニヲ」は、あなたは”何を思って”、”何を考えて”、”何を感じて”など、次々と質問を投げかけている曲。

この曲を聴く人が自分自身で考えたり、気付いたりするキッカケになってほしいと思って作ったそうです。

CONFLICT

CONFLICT=闘争、戦闘、争議、論争、口論、(思想・利害などの)衝突

「CONFLICT」は今作の中で最後に作った曲。
“良い曲を書きたい”と思い過ぎてしまって、制作が一番苦しかった楽曲だそう。

ミセス初めての自主企画が『ゼンジン未到とコンフリクト』だからそこから取ったそうです。
自分たちの中の葛藤とか戦いとか矛盾点の中で、いかに強い意志を持ってやっていくのかを書いた。
レコーディングではこの曲は全てにおいて感謝の気持ちを持ってやろうって録ったらしい。

もっくんにとって特別な思いが詰まっている曲だから、ライブでやるにはすごい身を削ってしまう。と当時のインタビューで答えています。

この歌詞にある「”未だ成されていないこと”を成していくバンドになりたい」って気持ちが強く表れていますね。
深いところまで潜っていくことってすごくつらいけど、ミセスは敢えてその道を選び、その決意をこの曲で表明しています。
常に深く深く本質の果てまで潜って、音楽と向き合っている。今も。
でも、もっくんの抱いた夢は、着実にしっかりと叶っていることをこの時のもっくんに伝えてあげたいですね。

4.アンゼンパイ

もっくんがイントロのリフを作った。あの不思議な感じを出すのが涼ちゃん的に大変だった様子。
コーラス録りはメンバー全員で。

制作時は、この”oh oh oh~”の部分をライブでお客さんと一体になって歌うのは意識していなかったみたいだけど、現在はライブ行ったらみんなで歌える曲になっていますよね。

「ナニヲナニヲ」の投げかけていく楽曲とは違い、「アンゼンパイ」は、もっくん自身やミセスの葛藤を入れた曲でもあるので、自信の無さだったりを飾らずに歌うことを意識したと語っています。

個人的にはこの曲は、10代だったもっくんだからこそ書けた歌詞なんだろうな思う。
やわらかい音色と声色なんだけど、強がってて、粋がってる感じ。
音楽を含めていろんなことをやっていきたい気持ちがあるけれど、あらゆる人がいて現実の世界は思うようにならない。
夢に向かっているとき、どんな障害があっても愛を持って、優しさを持って、乗り越えていくという気概みたいなものを感じますね。

5.日々と君

この曲は、”僕と貴方の歌でもあり、彼氏と彼女の歌でもあり、僕が君を励ましているようにも聴くことができる、いろんな聴き方がある曲”。
“絶対にこのアルバムに入れる必要があるんだ。今収録するから意味があるんだ”
と思ってもっくんは今回のアルバムに入れたそうです。

もっくんの心の中には常に「愛」と「寂しさ」が同時にあって、それを歌っている曲が多いですよね。
すごく苦しい歌詞なんだけど、
「生きていくうえで存在する沢山の報われないことに挫けることなく、優しさを分けれる人になってね」
と優しいメッセージ性が加わっていて心に響きますね。

ひろぱは、高校の帰り道にもっくんからもらったこの曲のデモを聴いていて「めちゃめちゃいい曲じゃん。ライブでやりたいなー」って思ったことを今でもよく覚えているそう。
だからライブで弾くと当時のことを必ず思い出すって。素敵なエピソードですね。

6.WaLL FloWeR

「Wall flower」の直訳は、「壁の花」だけど、「ひとりぼっち」「社交の集まりで、いつも隅にいる人」の意味もあります。

この曲は『Progressive』の最後の曲なので、このアルバムを聞き終えた時に
まるで映画を見終えたかのように満足する気持ちが持てるように作ったそうです。
作詞でも”あなた”という言葉は最後にしかなく、第三者として書くことを意識したみたい。

この曲を作った頃のもっくんは、中高生の多感な時期。
世の中の穢れを知って、哀しさとやりきれなさと感じていたのかな。
その汚れ腐った世界で、本当に大切なものを綺麗と信じる。そのことが美しいんだと詩っていますね。

当時のミセスの思いが詰まった『Progressive』

ミセスの曲って、いい意味で音から聞こえる印象と、実際に歌詞を見て感じる印象が全く違うことがよくあります。
一見ポップに聞こえても、とても芯を突いたメッセージ性があったりする。

このアルバムについても、耳だけでなく是非歌詞をしっかり見て、感じ取ってほしいと思います。
10代の大森元貴が書いた歌詞だけれど、とても繊細で現在のもっくんの核になっているもの。
このアルバムは、解釈は受け手側に委ねられている。
どう受け取っても自由でいい。そうもっくんは話しています。

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